滞在中の創造的活動について(利用規約2025.04版より一部抜粋)

News 2025年8月1日

滞在中の創造的活動について

 

AIRディレクターとコーディネーターが常駐しており、館内には制作用の備品、設備があります。滞在中のリサーチ活動、制作活動全般に関して、以下項目に留意してください。

さっぽろ天神山アートスタジオはアーティスト・イン・レジデンス拠点として、札幌をはじめ、国内外から多彩な分野で活躍するアーティストを札幌市に迎えています。札幌市の支援を受けた「滞在アーティスト」のみなさんには、北海道、札幌でなければできない活動内容であること、また札幌市民と多岐にわたる交流をそれぞれの創造的活動に組み込んで「滞在中の活動」を計画し、ご自身で実施することが、札幌市の文化行政から強く期待されています。

また、さっぽろ天神山アートスタジオでの滞在制作活動(創造的活動)を実施後には、アンケートに回答することを通じて、札幌市にみなさんの活動を報告することが義務づけられています。
みなさんの創造的活動の場として、また、札幌市民との交流の機会を創り出す場として、さっぽろ天神山アートスタジオを活用してください。

 

(1)AIRディレクターとのミーティング、スタッフへの相談や依頼


滞在アーティストによる、滞在制作活動(リサーチなどプリプロダクションを含みます)の一連のプロセスにおいて、特に札幌市民との多岐にわたる交流が生まれることを期待しています。滞在アーティストと札幌と人々との接続のために、AIRディレクターはじめ、スタジオスタッフが尽力します。

・AIRディレクター、スタッフへの相談やミーティングは、午後の時間帯のみ対応します。

・ミーティングは、あなたの滞在が始まってから行います。滞在前のミーティングは基本的に実施しません。

特に、札幌市内及び、館内「展示スペース」などでの滞在制作活動成果の発表や、市民を対象にしたワークショップ等の実施を計画されている人は、AIRディレクターとのミーティングまたは、OPEN STUDIOのミーティング参加が必須です。アポイント制のため、事前にEメール(宛先:info@tenjinyamastudio.jp)で連絡をしてください。

 

(2)天神山アートスタジオ主催の札幌市民との交流イベント


滞在アーティストの活動それぞれの過程、滞在成果報告など発表形式のイベントなどにおいて、札幌市民とのさまざまな偶発的な交流が生まれることが予想されます。

それらとは別に、天神山アートスタジオが主催する市民との交流イベントがあります。

① Art & Breakfast Day in 天神山

月に一度、日曜日10:30-12:30頃まで開催します。開催日は、スタッフに確認してください。

2014年度より継続して開催している滞在アーティスト、札幌市民などだれでも参加できる、持ち寄り形式の朝食会です。このイベントでは、アーティストが簡単に自分の活動を紹介する「ミニ・トーク」を行っています。

 

② OPEN STUDIO

月に一度、日曜日13:00-17:00頃まで開催します。開催日はスタッフに確認してください。

このイベントでは、自分の滞在スタジオを一般に公開する、ワークショップ、アーティスト・トーク、作品展示、上映や公演、制作中の作品を公開する(ワーク・イン・プログレス)など、滞在アーティストの提案をミーティングを経て、1日のイベントに仕上げていきます。

OPEN STUDIOは、札幌市民が、複数のアーティストの多岐にわたる活動に触れる機会になります。
▶︎ 2025年度のオープンスタジオ開催日

 

③ そのほか、天神山文化祭など近隣地域とのイベント

▶︎地域との交流「天神山文化祭」過去の開催レポート

 

(3)同時期に滞在しているアーティスト同士の交流

これまでも多くのアーティストから、さっぽろ天神山アートスタジオが高く評価される点に、『同時期に滞在しているアーティスト同士の出会い、交流が生まれる」とあります。これらは、ランダムに起こりますが、定期的な交流の場が、滞在しているアーティストによって自主的に設けられ運営されています。

▶︎滞在アーティスト同士の交流「水曜シェアリング」

 

(4)スタッフがサポートする英語⇄日本語通訳・翻訳について

日本はどこでもだれでも英語が通じる国ではありません。

アーティストの滞在制作活動中の日常生活面でも、この事実を理解した上で滞在中の活動計画を作成してください。

さっぽろ天神山アートスタジオが主催するイベントでは、スタッフによる通訳サポートがあります。主催イベント以外に開催する場合、滞在アーティスト個別の活動であるリサーチや札幌市民へのインタビューなど言語を持ちいたコミュニケーションが必要な活動に対して、そのプロセスすべてをスタッフが通訳・翻訳サポートをすることは、体制上不可能です。

翻訳ソフトやアプリを活用する、また、あらかじめご自身で、通訳・翻訳を依頼する予算確保を含めて滞在制作期間の活動を計画するようにしてください。

 

(5)館内での滞在アーティストの活動・エリア及び留意事項

【アートスタジオ館内、特に1階:市民と共有するスペースでの活動】

・制作活動(公開制作:作業場として使う、ミーティング、オンラインリサーチ、練習等に使う)
・滞在中の制作活動の進捗、結果を公開する(プレゼンテーション:作品展示、展示の実験、パフォーマンス等)
・そのほか、このエリアで「やってみたいこと、やりたいこと」のアイデアは、スタッフに相談してください。

 

① 共用スペースとは?

アートスタジオ内で、一般市民や来館する人もいるエリアのことです。

このエリアは、来館する人がどなたでも思い思いに寛ぎ、活動を行う場所でもあるため、滞在アーティストの創造的活動と偶然の出会いが生まれる、さっぽろ天神山アートスタジオにとってはとても重要なエリアとなります。

 

 

 

◉使用可能時間 8:45~21:00 
*開館時間外、休館日の利用についてはスタッフに問い合わせください

 

② 共用スペースで作品制作したい場合

1. 事務所のスタッフへ相談 活動内容、使用したい場所、日時や期間などの希望をお知らせください。

2. 交流スタジオや交流サロンなど適したスペースを確認・調整します。
*交流スタジオと和室は、交流スタジオの申請者の利用を優先します。また、交流サロンなどパブリックスペースもイベントなどの状況によって、使用できる日時が変更する場合がありますので予めご了承ください。
*共用スペースは、開館日は8:45~21:00に来館者(不特定多数の出入り)があります。来館者は、子どもから大人まで幅広い年齢層で、ここがアーティストインレジデンスの施設であると知らずにふらっと入って来られる方もいます。

 

③ 滞在アーティストが行うこと

1. 作品、来館者、施設への安全の確保。
例)通路や足元に作品や道具を置かない、布をかける、作品を鍵のかかる部屋へ移動するなど *途中で制作場所を離れる場合は、作品や道具の紛失や盗難も想定し特に気を付けてください。手伝いが必要な場合はお気軽にスタッフへお声がけください。
*活動中の音量など、他の来館者の様子も見て調整していただけたら嬉しいです。

2. 制作終了後の原状復帰と清掃。

3. 清掃が終わったら事務所スタッフにお声がけください。

 

④ スタジオスタッフが行うこと

1. 来館者にわかるように、公開制作中であること(見てもいいが作品に触れないようにしてほしいこと)、アーティスト名や必要に応じてポートレートやコンセプトなどの掲示物を作成して設置します。

2, 交流スタジオを使用する場合、事務所スタッフが施錠・開錠をします。使用前後に事務所でお声がけください。

3. 来場者や施設の安全や制作している作品保護のため、作品を制作している場所から移動した方がいい場合、原則スタッフより事前にアーティストに作品を動かしてほしい旨伝えます。ただし、スタッフが緊急性が高いと判断した場合、事後報告になりますので、予めご了承ください。

 

(6)広報と情報発信への協力

上記、主に館内での活動を理解するため、また留意事項を滞在アーティストに理解してもらうために、オンラインフォームを用いて、滞在アーティストから活動に関する情報を提供してもらいます。
スタッフは、滞在アーティストの活動を記録し、リポートとして公開します。
また、みなさんの活動が、広く一般に向けて告知を必要とする内容だった場合には、公式ホームページ、SNSを通じて事前に広報します。

*オンラインフォームは入館後にアドレスをお知らせします