さっぽろ天神山アートスタジオについて
どんなところ? さっぽろ天神山アートスタジオのアーティスト・イン・レジデンスってなに? いくとなにができるの? 施設案内 施設マップ
どんなところ?
さっぽろ天神山アートスタジオは、札幌市が保有していた中期滞在宿泊施設「旧札幌天神山国際ハウス」を修繕し、用途を「札幌市のゲストのための宿泊施設」から、創造的活動を行う人(*1)を支援する「国際的なアーティスト・イン・レジデンス(*2)(以下、AIR)拠点」へと変更して再出発した札幌市の文化芸術施設です。
再出発のきっかけとなったのは、同市で事業が開始された札幌国際芸術祭2014の開催です。さっぽろ天神山アートスタジオは、アーティスト・イン・レジデンス拠点としての機能を発揮する「施設」、そして「創造的な活動」そのものです。
さっぽろ天神山アートスタジオのアーティスト・イン・レジデンスってなに?
対象:創造的活動をおこなう人/Artists and Art Professionals
わたしたちは、アーティスト・イン・レジデンス拠点として、国内外の創造的活動を行う人の3つのフェーズ:①リサーチ、アイデアの構築、②プロダクション/クリエーション、③発表/プレゼンテーション」のそれぞれの段階に対応します。札幌・北海道に中長期間滞在でき、さっぽろ天神山アートスタジオの提供する「場・時間・機会」により、自律的な活動を行い有意義な成果を得ることができるよう、以下の通り多岐にわたる支援をしています。
1)施設利用を通じた経済的支援
2)札幌・北海道の多種多様なリソースへ的確にアクセスをするための専門的なアドバイス・情報を提供
3)滞在する創造的活動を行う人同士の交流
4)滞在中の日常生活面のサポート
*2)-4)の内容は、希望者のみさっぽろ天神山アートスタジオでの滞在中にミーティングのアポイントをとってください。
*通訳・翻訳サポートはデフォルトではありません。
また、支援内容は3つのタイプのプログラムによって異なります。
さっぽろ天神山アートスタジオに滞在し、創造的活動をおこなう人の大部分はこのプログラムになります。滞在スタジオ使用料、移動交通費、滞在中の活動、生活に係る経費は、滞在する方の自己負担となりますが、滞在時期や期間(24時間~90日間)を自由に計画できるプログラムです。日本、北海道、札幌での制作とリサーチ活動の拠点を求めている方
- いつもとは異なる環境、文化で制作活動に集中して取り組むための場所を求めている方
- 同時期に滞在している他のアーティスト、地域やコミュニティとの交流を求めている方
- サバティカル滞在(研究休暇)の場所を求めている方
- 札幌市内で開催される展覧会、公演などのために中長期での滞在先を求めている方
- その他、札幌市内で開催される文化芸術事業に参加する方
など
一定の期間の滞在制作を行い、終了時には成果発表を行うプログラムです。招聘アーティストは応募者の中から選考委員(国際的に活動するアーティスト、キュレーター)によって選ばれます。
滞在スタジオの無償提供と滞在制作経費の一部を補助、期間・条件・内容は年ごとに変更されます。
招聘アーティスト人数は、概ね2-3名/年。
さっぽろ天神山アートスタジオと国内外の文化芸術機関の相互交流を目指して、独自の連携関係を構築するためのプログラムです。
これまでにさまざまな国から1年間に3組程度の滞在制作を行う方の受け入れを行っています。
いくとなにができるの?
対象:天神山緑地公園利用者、一般の方
さっぽろ天神山アートスタジオは、天神山緑地内の自然豊かで静かな公園環境の中に位置しています。市内、国内外のアーティストや文化芸術に関する研究者など(*2)が滞在しながら制作や調査・研究を行うための<滞在スタジオ(有料)>が13室(*3)あります。滞在スタジオだけではなく、市民の活動に利用いただくこともできる多目的な<交流スタジオ(有料)>があります。さらに、施設1Fのロビー空間は緑地公園の無料休憩所として常時開放しており、どなたでも気軽に立ち寄ることができます。
そのため滞在中のアーティストの創造的な活動の様子や日常生活に偶然出くわすこともあります。ここでは、散歩の休憩、勉強、仕事、読書など思い思いの時間をご自由に過ごすことができます。
*1 創造的活動を行う人
分野を問わずアーティスト、及び研究者を含む文化芸術分野に従事する人
*2 アーティスト・イン・レジデンス/AIR
アーティストが自身の拠点とは別の場所に移動し、一時的に滞在しながら創造的に活動を行うこと。またこのような移動を伴うアーティストの活動の中でも「発表/プレゼンテーション」になる前の段階、つまり「リサーチ・アイデアやプラン構築」、「プロダクション/クリエーション」の段階を支援するしくみのことをさす。
このことから、AIRにおけるアーティストの創造的活動は制約を受けることなくアーティストの自発的、かつ自律的な活動と自身の責任のもとでなされるのが基本的な考えである。
この点が、「発表/プレゼンテーション」の段階を担う完成したコンテンツを介し社会とその価値を共有する美術館、ホールなどとは主旨(目的や使命・成果指標)が大きく異なる。
そのため、AIRは一般的に文化芸術分野のインフラ機能を担う位置づけである。近年の文化芸術分野ではこの2者の差異が薄まったプロセスを含んだプロジェクト・ベースの事業が散見される。
(2019年10月/文責:アートとリサーチセンター)
施設案内
開館時間 | 午前8時45分~午後9時00分 |
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休館日 | 毎週月曜日(月曜日が祝休日の場合はその翌平日)および年末年始(12月29日~1月3日) |
建物 | 鉄筋コンクリート3階建て |
専用駐車場 | 無し (公共交通機関でお越しください) |
施設マップ
1階:<共有スペース> 談話交流スペースA、 交流サロン、 展示スペース
さっぽろ天神山アートスタジオが企画するイベント、ワークショップなどの交流プログラム、滞在する創造的活動をおこなう人による作品展示や成果発表、公開制作などを行います。
また、公園散策の休憩所、仲間同士の集う場所として、どなたでも利用できるスペースです。(無料)
大きな窓越しに公園の木々を眺められる休憩スペース。滞在しているアーティストの食堂としても使用します。
みなさんの憩いの場として自由に出入りしていただけます。 札幌、北海道、アートに関する書籍、カタログ等を共有スペース内で閲覧でき、宿題をする、読書をするなど自主的な「自由研究」のためにも利用できます。 一角にはこどもからご年配の方まで、ゆっくりと寝転がることのできるスペースがあり、こども用の本、おもちゃ、楽器などがあります。 アーティストによる公開制作、ミーティング、ワークショップ、イベントなどのプログラム会場として使用することもあります。
滞在している創造的活動を行う人等の作品展示や成果発表、活動報告の場として使用します。(*貸しスペースではありません。)
滞在スタジオ使用者が使用できます。
2階:創造的活動を行う人が使用します。
滞在スタジオ使用者以外は原則2階以上への立ち入りはできません
滞在スタジオ使用者が使用できます。
有料スペース
作品制作、会議などで原則どなたでも使用できます。
長期間の滞在制作、調査などが行えます。