【レポート】オープンスタジオ/OPEN STUDIO vol.4
9月28日に三回目となるオープンスタジオが開催されました。
ご参加いただいた皆様ありがとうございます!!
盛りだくさんの内容をみなさんにお伝えします!!
⓪アート&ブレックファストデイ
毎月第四日曜日開催のアート&ブレックファストデイ!!
詳しい情報はこちら:https://tenjinyamastudio.jp/art-breakfast-day-10th.html
今回も近所の常連さんが可愛いお寿司を持ってきてくれ、滞在アーティストは大歓喜!!
滞在アーティストのLea SprengerさんとUna Wienerさんが自身の活動について紹介してくれました。
①周天鳴 / Tianming Zhou & 高相龍 / Xianglong Gaoによるギャラリートーク
10/1まで展覧会を行ったチアミンさんとガオさんによるトークが行われました。
【9/28-10/1】Exhibition_Faux Meat _ 周天鳴 /Tianming Zhou & 高相龍/ Xianglong Gao
映像において反復的に登場する植物の鉢は、よく観察するとフェイクグリーン――人工的に作られた模造品――であることがわかります。その表面の質感や光沢、そして不自然なまでの「完璧さ」は、それが「自然」を模倣しながらも、決して本物にはなり得ないことを露呈しているといえます。
この“なりそこない”の存在、すなわち「本物」であろうとしながらも本物としては受け入れられない境界的な在り方に、ガオさんはクィアとしての自己を重ね合わせているそうです。社会的規範や様々な価値体系の中で、「本物の男/女」としてカテゴライズされない/され得ない存在としてのクィア。その周縁的な立ち位置を、フェイクグリーンは象徴的に物語っているといえます。
それは、視覚文化におけるクィア性の現れ方、そして本物/偽物、中心/周縁という二項対立への批判的介入の可能性を示唆する装置として導入しているそうです。
チアミンさんは、自身の撮影方法やフィルムの現像手法について話してくれました。
特に印象的だったのは、フィルムの現像に関するお話です。
まず映像のフィルムを通常の方法で現像し、その後もう一度、土に埋めてダメージを与えたり、火であぶったりするなどの加工を加えるそうです。
そして、その二つの映像を重ねて投影することで、映像に独特の奥行きや質感が生まれるといいます。
チアミンさんは、これまでさまざまな加工を試してきたそうですが、「やってみないとどうなるかわからないところが楽しい」と話していました。
②鈴木悠哉 & ピンイー 台湾アートトーク
過去に何度も天神山アートスタジオに滞在している鈴木悠哉さんが、今年12月に開館する台湾・台中市の文化施設「台中緑美図(Taichung Green Museumbrary)」で開催される展覧会に参加されます。
それを記念して、台湾での滞在経験も豊富な鈴木さんと、台湾を拠点に活動する滞在アーティストのピン・イーさんによるクロストークを行いました。
鈴木さんは、都市の景観の中に存在する「モノ」に着目し、それらを抽象化して立体作品やドローイングとして表現しています。
普段は見過ごしてしまうような風景を切り取り、分解し、再構築していく鈴木さん独自の視点から生まれる作品は、都市を新たな角度から見せてくれます。
一方、ピンさんは今回の滞在で「札幌」という都市をテーマにリサーチを行っています。
札幌駅からすすきの駅まで続く地下歩行空間と、地上の都市構造との関係を「きのこの菌糸ネットワーク」にたとえながら、札幌という都市をどのように捉えているかを語ってくれました。
お二人の異なる視点から見つめた「都市」のあり方は、私たち一市民にとってもとても興味深いものでした。
③MADZINE&明夜
昨年度より、コラボレーションを開始し今年度はヨーロッパにて公演を行ったMADZINEさんと明夜さんの公演の記録映像を公開してくださいました。
しかし、単なる記録映像にはとどまりません。モニター脇にはカメラが設置しており、鑑賞している自分の姿が映像に反映されるインタラクション型の映像にもなっています。
これはどうやってやっているのか質問をしたら、MADZINEさんは「AIを作った」とのこと。。。。?
10月25日よりギャラリー犬養にて展覧会を行います。
10/25と11/1にはスペシャルゲストとしてTRANSFLUXION氏をお迎えしライブパフォーマンスの上演を行います。
https://www.instagram.com/reel/DO5ZKl1k9Dp/?utm_source=ig_web_copy_link&igsh=MzRlODBiNWFlZA==
次回は10月26日の開催!!情報の更新をお見逃しなく!!