Exhibition _守屋 杏_林檎花碑墨象座敷~墨象による平岸リンゴ園の風景~
かつては全国有数のリンゴ産地だった平岸。
「林檎」の語源は、果実が甘いため林に鳥がたくさん集まったところにある。
一面のりんご園を見下ろしていた天神山の敷地内には、消えていったりんごの歴史を後世に伝えるため、「平岸林檎園記念歌碑」があり、石川啄木が詠んだ短歌が刻まれている。
「林檎」の語源と、「平岸林檎園記念歌碑」に着目し、リンゴを求めて鳥たちが集まるさまと、短歌にある初夏に咲くリンゴの白い花が散っていくさまなど、周辺をリサーチして明らかになった当時のリンゴ園の風景を墨象で表現する。
また「果」という象形文字は、「木になっている果実の姿」を表しており、木の象形文字の上に実が3つ加えられている。
そこで、この実の部分をリンゴの実と見立て、「果」という象形文字を中心に墨象の空間を制作する。
■タイトル:林檎花碑墨象座敷~墨象による平岸リンゴ園の風景~
(※タイトル読み方 リンゴカヒボクショウザシキ)
■アーティスト:守屋 杏
■ 会期:2024年11月16日(土) – 11月23日(土) 9:00-21:00 (最終日は17時まで)
■ 会場:天神山アートスタジオ 1F 和室
■ 入場・参加無料
■ 展覧会「線の風景 ~墨象(書道)による平岸リンゴ園の風景~」について
かつては全国有数のリンゴ産地だった平岸。
一面のリンゴ園を見下ろしていた天神山に、
消えていったリンゴの風景を象形文字を用い、墨象(書道)で表現する。
■アーティストについて
守屋杏/Anzu Moriya (美術・デザイン):活動拠点 日本
アーティストステートメント
墨象とは、従来の伝統書道から新しい書の表現として生まれ、文字を書く行為自体が重要であり、従来の座って書く書とは異なり、立った状態で書くため身体の動作が大きく影響する。
場所や空間全体を作品として体験させる書空間の制作に取り組んでいる。
墨象の特徴である、文字を書く行為を重視した展示方法や表現の拡張を行っている。