日曜日のスタジオ vol.8 「2000本のペンで絵を描こう」レポート
12月3日 日曜日のスタジオ、
今回はスタッフの本間が担当しました!
私本間洸多は札幌苗穂にある「0地点スタジオ」をベースに、平面作品を中心として活動するアーティストでもあります。
絵を始めたきっかけは、引退した画家の画材をすべて引き取ったことでした。
60本近い筆と200色ほどの油絵具を一気に手にした事で、ようやく絵を描いてみようという気持ちになりました。
このようなことが無ければ、きっと今も絵を描いてはいなかったでしょう。
そこで今回は、画材と出会う機会、そして自由に絵を描いてみることをテーマにワークショップを企画しました。
今回用意したペンは約2000本です。この数は、人々が一年間に買うペンの数を多く見積もって10本と推定し、100年生きて1000本。
その想像を超えた倍の数2000本で絵を描くきっかけを作ろうと考えた数です。種類はありとあらゆるものを集めました。
2時間のワークショップに参加者は代わる代わる21名。紙の描くスペースがどんどん埋まっていきます。
絵を描くルールはなく、自由です。どれだけ描いても良いし、人の絵の上に合作しても良い。
絵を描くことで起こる小さなカオスを体験してもらうのがねらいでもありました。
終盤ではロール紙が床で段差を作るほど、参加者の手が止まらなくなっていきました。
参加者同士で合作したり、拒まれたりと、三者三様の会場となっていました。
このワークショップでは、自分の絵と人が描き残していった絵を持ち帰ることができます。
自分自身で選び、自分が絵を描くことを肯定することが大切なのだと思います。
私自身にとっても実りのある時間となりました。
次回の日曜日のスタジオもどうぞお楽しみに!!
(本間洸多)