2月8日(土)13:00-、SCARTSスタジオ!『天神山、また、まちにいく。』
天神山、また、まちにいく。
豊平区と南区のちょうど境にある「天神山緑地」に、さっぽろ天神山アートスタジオという札幌市の文化施設(アーティスト・イン・レジデンス拠点)があります。ここでは、作品を生み出したり、創造的な思考や行動を人々に接続させる芸術文化分野のもっとも大切な資本である「アーティスト」を直接支援しています。アーティスト・イン・レジデンスにおける「アーティストへの支援」は、アーティストが創造的活動を生涯に渡り継続的に行うことを主な目的にして行われています。
地域、文化行政において、作り出す人、作り出そうとする人(=アーティスト)がいなければ、芸術文化分野が社会的に機能することは困難です。人々がアートに出会う、作品を見る、体験するためには美術館、劇場等にいくという方法があります。アートにもっと興味が湧き起こったり、またアートの入り口として、それらを創り出しているアーティストに会うための場所や方法はたくさんありますが、札幌市にはさっぽろ天神山アートスタジオがあります。一年を通して札幌の、国内外のアーティストがたくさんいるアートスタジオの営みが、まちのなか(=SCARTSスタジオ)におでかけします!
アーティストに会いに、アーティストの話や経験を聞きにきてください。
■主催:さっぽろ天神山アートスタジオ、SCARTS(札幌市芸術文化財団)
■ 日時:2025年2月8日(土)13:00-17:00(イベント中の出入り自由)
■ 予約不要・入場無料(差し入れ歓迎)
■ 参加アーティストに関する資料はこのページをスクロールしてご覧いただけます。
■ タイムテーブル:
13:00 【パート1】札幌のアーティストがみた世界
13:10 台湾でのアーティスト・イン・レジデンス by クスミエリカ
(ブレイク:お茶会)
14:00 ネパールでのアーティスト・イン・レジデンス by 千葉 麻十佳 ◇ 聞き手:小林 大賀(映像作家)
(ブレイク:お茶会)
15:15【パート2】札幌でアーティストはなにをする?「国際公募AIRプログラム招聘アーティストによるアーティスト・トーク
15:25 冬木 遼太郎
16:00 ギャノン・マーフィー
17:00 終了
■ 参加アーティスト
◇ クスミエリカ Erika Kusumi
1982年北海道札幌市出身。自身で撮影した写真のみを素材とし、デジタル処理を施した「デジタルコラージュ」作品を制作。誰もが目にする事が可能な時間も空間も異なる現実の風景を重ね合わせ、非現実な世界を再構成することで、日常の延長線上に存在するかもしれないもう一つの世界を表現する。2024年に台湾のギャラリーAbsolute Space for the Artsの企画にて滞在制作を行う。
◇ 千葉 麻十佳 Madoka Chiba
札幌市出身。日本とドイツで彫刻を学ぶ(2009年DAAD奨学生)。「光とは何か」をテーマに、エネルギーとしての光を用いた作品を制作。近年は地球の内部と宇宙に関心があり、それらをつなぐ作品を制作・発表している。主な参加展覧会に、清流の国ぎふ芸術祭 Art Award IN THE CUBE 2023 「リアル」のゆくえ(岐阜県美術館|2023)、ウェザーリポート(栃木県立美術館|2018)など。また、国内外のアーティスト・イン・レジデンスを活用し、惑星としての地球や地球のなかにある宇宙について各地域のリサーチをしている。2024年には茨城県常陸太田市とネパールのカトマンズ市に滞在した。
ネパールのカトマンズにあるSpace Aに1ヶ月滞在し、「地球でもっとも宇宙に近い場所」をテーマにリサーチ・制作した作家(千葉麻十佳)の報告会を行います。報告会では、ネパールで作家が経験したことの共有とともに、ネパールの各都市を訪れて現地の人々に参加してもらった作品をみなさまにも形を変えて体験していただくことを予定しています。(助成:野村財団、小笠原敏晶記念財団)
◇ 小林 大賀 Taiga Kobayashi
1986年生まれ。札幌市立高等専門学校工芸デザインコース卒。
卒業後、パフォーマンスグループを立ち上げ札幌、東京を拠点に公演を行う。
2012年、奨学金を得てアメリカ、スペインに滞在。自転車でアメリカ西海岸を縦断しながらグラフィック作品を制作。
近年は主に映像、絵本、絵画作品を制作するほか、詩人・三角みづ紀との共作、ダンスコレクティヴのクリエイションなど、活動は多岐にわたる。
「さっぽろ天神山アートスタジオ」でコーディネーターを務めつつ、アーティストのドキュメント映像や広報物デザインを制作してきた。
2023年『ほっかいどう未来チャレンジ基金』の助成のもとメキシコへ滞在し、長編ドキュメンタリー「巡礼の季節 ーヒクリ、8000と20年」を制作。
◇ 冬木 遼太郎
1984年 富山県生まれ
2010年 京都市立芸術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了
2023年 東京藝術大学 大学院美術研究科 GAP専攻 研究生
京都、大阪を拠点に活動。
主な個展に「A NEGATIVE EVAGINATE」 (大阪府立江之子島文化芸術創造センター, 2017) 、「それも美しい」(東大阪美術センター, 大阪, 2019)、「かゆみのない」(ヴァルガス美術館, マニラ)など。
2017年、吉野石膏美術振興財団在外研修員としてニューヨークに滞在。2023年、文化庁新進芸術家海外研修制度にてマニラに滞在。
◇ ギャノン・マーフィー Gannon Murphy
コロラド州、アメリカ合衆国を活動拠点としている。版画家であることを自認していると同時に、他分野との共同作業や分野を横断する仕事をしている。マーフィーは、芸術的プロセスを通して多様性を維持することを重視し、また、コンセプトを表現する際には必ずしも1つのスタイル(技法や形式)にとどまらず、建築、ポップカルチャー、ファッション、歴史的な出来事や人物といった題材を扱うことが多い。このような感覚は、キュレーションと呼ぶことができうるコンセプトにとって不可欠であると考えている。過去に、アムステルダム、2023年には、山梨県富士吉田市でレジデンスを経験している。