【レポート】滞在アーティストのSharonさんが滞在成果報告会「浪接時空」を行いました。
6月26日、滞在アーティストのSharonさんによる活動成果報告のトークイベント「浪接時空」が行われました。
シャロンさんが、日本に滞在中、香港の電波時計のねじを回す時に感じる「一時的に香港にいる」感覚は彼女にとって、人々がいかに「違い」を克服し、「つながる」ことができるか?という問いについて考えるきっかけになった、と言います
日本は明治時代、西洋から輸入された太陽暦を採用し、明石市の東経135度子午線を基準とする標準時刻を一律に採用しています。実際にその時間システムが導入される時、札幌はいかに新しい時間を把握したのでしょう。
シャロンさんは地理的に離れた地域同士が時間を介してつながるということを起点に、人々のつながりについてリサーチを行いました。
時間に潜む画一的統治システムと時間が我々の生活に与える影響力の大きさを認識させられると同時に、異なる文化・地理的空間に属する人々のつながりがどう育まれていくのか、について考えさせられる成果報告会となりました。
下の時計は天神山の経度から計算された時間です。こんなにも違うとは驚きです!!
地理や文化を超えて人々がつながるためになにができるのでしょうか?我々の心奥まで浸透しているかもしれない管理に対して人はいかに向き合えばいいのでしょうか?
現代において、社会の中に潜む管理の暴力性に気付く時、もはや戦う術のもたない個人が立ち現れてしまいます。
しかし、管理システムをネガティブに捉え続けるのではなく、管理の網を起点に人々のネットワークを考えていくようなシャロンさんの態度と姿勢は、たくさんの気づきと勇気をもたらしてくれました!!
シャロンさんのリサーチは、たくさんの方々のご協力によって支えられました!!みなさんがシャロンさんの探求心に対して真摯に対応してくださったことは、感謝してもしきれません!!本当にありがとうございます!!
K.S.