【8/22-23】Exhibition_2日間限定の展覧会「無宿」が開催される!

Event 2025年8月8日
参加作家
海老原暎/Ebihara Ei
迫鉄平/Teppei Sako
沢田英男/Sawada Hideo
花崎草/Hanasaki Kaya
長谷川新平/Hasegawa Shinpei
浜田正春/Hamada Masaharu
布施琳太郎/Fuse Rintaro
祭太郎/Matsuritaro
マユンキキ/Mayunkiki
日時
2025年8月22日(金)13:00-21:00、8月23日(土)9:00-19:00
場所
さっぽろ天神山アートスタジオ(札幌市豊平区平岸2条17丁目1−80)/無宿邸(住所非公開)
※アートスタジオには専用の駐車場はありません。車両でお越しの際は、会場近隣のコインパーキング、天神山緑地公園駐車場(国道453側入り口)をご利用ください。
入場料・参加料
無料
主催・協力
主催・企画:遠藤水城/Endo Mizuki、沢田朔/Sawada Saku、長谷川新/Hasegawa Arata
共催:さっぽろ天神山アートスタジオ
協力:石毛健太、三田航平、Kent N ほか
special thanks: 鎌田竜也・鎌田優美(JAZZ Bar Rondo)、黒沢清、佐々木浩久、のんびり出版社海豹舎、濱口竜介、前田彰子・前田重和(コーヒーハウスミルク)、山本敏(札幌映像機材博物館)
問い合わせ先
無宿 広報:沢田朔 TEL 080-6576-3090
Email:sakusawada【@と入力】gmail.com

・会場に関する問い合わせ
さっぽろ天神山アートスタジオ
TEL 011-820-2140(開館日9:00-21:00)

無宿(ムシュク)プレスリリースより_プレスリリース展覧会無宿開催のお知らせ

 本展は、インディペンデントキュレーターの遠藤水城によって不定期に開催されている「日本シリーズ」の「第6戦」として実施されるものですが、共同キュレーターとして、長谷川新(インディペンデントキュレーター)、沢田朔(極セカイ研究所総務)も参加しています。

 かつて札幌には「無宿」と呼ばれた男がおり、彼の自宅には膨大な量の書物とフィルム、VHS、LPレコードなどが今なお残されています。遠藤を中心としたキュレーターチームは、そうした遺品の相続=不用品の大量廃棄という現実を拡大し、映画人や美術家、キュレーターなどが多層的にその状況に関わることのできるフレームを発案し、その流動的かつ即興的な状況を、二日間に限定して公開することにしました。

この二日間において、来場者は「無宿」と呼ばれた男から「相続」を受けることができます。しかし、何を「相続」するかについては、規定されていません。「無宿」は、主催者、キャスト、来場者、いずれの立場の者にも、それぞれの形で少しずつ継承されます。「無宿」と呼ばれた男がもたらした影響によって成立した場所と時間を共有することが、この展覧会の成果となります。ぜひご来場ください。

【イベント概要】

タイトル|無宿

会期|2025年8月22日(金)13:00-21:00、8月23日(土)9:00-19:00

会場|さっぽろ天神山アートスタジオ(札幌市豊平区平岸2条17丁目1−80)/無宿邸(住所非公開)
※アートスタジオには専用の駐車場はありません。車両でお越しの際は、会場近隣のコインパーキング、天神山緑地公園駐車場(国道453側入り口)をご利用ください。

入場料|無料
主催|遠藤水城(日本シリーズ第6戦)、沢田朔、長谷川新

キャスト|海老原暎、迫鉄平、沢田英男、花崎草、長谷川新平、浜田正春、布施琳太郎、祭太郎、マユンキキ ほか

協力|石毛健太、三田航平、Kent N ほか
タイトルデザイン・イラスト|舘浦海豹

special thanks|小田井真美(さっぽろ天神山アートスタジオ)、鎌田竜也・鎌田優美(JAZZ Bar Rondo)、黒沢清、佐々木浩久、のんびり出版社海豹舎、濱口竜介、前田彰子・前田重和(コーヒーハウスミルク)、山本敏(札幌映像機材博物館)

ステイトメント|

父とは。相続とは。

影響と干渉。断絶と継承。

途絶えてしまうものが、現代でそれほど価値がないとされるものであったとして、価値があってもその影響を感受することや継承することが困難だったとして、それでもなお相続がなし崩し的に、なされてしまう、のだとしたならば。

主体的な選択や判断とは別の、困惑と無駄を軸とした、遺産の継続について。

個人的なことから開始されるキュレーション。

展覧会というフレームがもはやどうでもいいこと。

誰も何をしているかよくわかっておらず、そこに成功も失敗もなく、ただ必然性だけは確実にある。(遠藤水城)

【プログラム】

■展示・イベント@さっぽろ天神山アートスタジオ

日時|2025年8月22日(金)13:00-20:30、8月23日(土)9:00-19:00
さっぽろ天神山アートスタジオにて作品の展示ならびにイベントが随時行われる。

 

■トーク ​​

遠藤水城×マユンキキ「LIFE STORY 2」@さっぽろ天神山アートスタジオ

日時|2025年8月22日(金)18:30〜20:30

 

■Καλό ταξίδι(カロ・タクシージ/良い旅を)@無宿邸

日時|2025年8月23日(土)10:00〜19:00

無宿が住んでいた住居(無宿邸)へのツアー。参加希望者は当日、さっぽろ天神山アートスタジオから送迎車に乗る。無宿邸に送り届けられた参加者は無宿邸の内部を探索し、展示されている作品を鑑賞する。また、無宿邸に置かれている書籍をどれでも持ち帰ることができる。

 

【キャストプロフィール】

海老原暎(えびはら えい)

1942年東京生まれ。多摩美術大学油画科卒業。新聞紙面そのものを写実的に描いた《1969年3月30日》(1969年)は、中原佑介編著『現代の美術 5 つくられた自然』(講談社、1971年)にも取り上げられ話題を呼ぶ。新聞紙内の事故現場見取図などを引き写す《事故現場見取図集》(1970年)や《殺人現場見取図》(1971年)などの代表作のほかに、福生の米軍ハウスをモチーフとしたシリーズ、金属板に多色刷りをするシリーズなど活動は多岐に渡る。現在も周囲の植物や知人のスケッチを続ける。2023年には東京国立近代美術館に作品が新規収蔵となった。

 

迫鉄平(さこ てっぺい)

1988年大阪府生まれ。京都精華大学芸術学部卒業。瞬間を切り取るスナップ写真の技法を応用した映像作品や、複数の瞬間を一枚の写真に畳み込むスナップ写真のシリーズにおいて、「決定的瞬間」から被写体と鑑賞者を解放することを試みている。2015 年「Canon写真新世紀」グランプリ受賞。近年の主な個展に「CHILL TOWN」(VOU、京都、2017年)、「FLIM」(Sprout Curation、東京、2018年)、「All Along The Watchtower」(YEBISU ART LABO、愛知、2019年)など。加納俊輔、上田良とのアーティストユニット「THE COPY TRAVELERS」としての活動も行う。

 

沢田英男(さわだ ひでお)

1955年埼玉県生まれ。1985年東京藝術大学美術学部彫刻科卒業。1987年同大学院彫刻専攻修了、ドイツ政府給費留学生としてAkademie der Bildenden Künste in Nürnbergに留学。 Christian Höpfner教授に師事。1989年同修了、マイスターシューラーとなる。同年帰国し、 以降、各地で展示を行う。

 

花崎草(はなさき かや)

東京生まれ。2012年、東京藝術大学美術研究科先端芸術表現専攻修了。2017年にカルチャースペース「草御殿」を台北に設立し、2019年まで企画・運営をおこなった。パフォーマンスアートを主軸に、プロジェクトやワークショップの実施、インスタレーションや映像作品の発表等メディア横断的な活動をおこなう。主な個展に「あたらしいたんい」(2025・東京)、「My Home, Our Treasure」(2016・台北)、グループ展に「You (We) are Beautiful!」(2020・新大久保UGO)、「藪を暴く」(2020・TOKAS本郷)、プロジェクトに「東アジア交流計画」(2016・台中)などがある。

 

布施琳太郎(ふせ りんたろう)

1994年東京都生まれ。2017年東京藝術大学美術学部絵画科(油画専攻)卒業。19年東京藝術大学大学院映像研究科(メディア映像専攻)修了。映像作品やウェブサイト、絵画、ボードゲームなどの制作、詩や批評の執筆、展覧会のキュレーションなどを行う。主な展覧会企画に、個展「新しい死体」(PARCO MUSEUM TOKYO、2022)、「惑星ザムザ」(小高製本工業跡地、東京、2022)、「沈黙のカテゴリー」(名村造船所跡地〔クリエイティブセンター大阪〕、2021)、「隔離式濃厚接触室」(ウェブページ、2020)、「余白/Marginalia」(SNOW Contemporary、東京、2020)など。

 

祭太郎(まつりたろう)

1977年 北海道名寄市生まれ。1998年、路上で突然一人で受け身をとる身体パフォーマンスを始める。痛みを含めその様子を撮影、周囲のリアクションを含めた映像作品をギャラリーや美術館などで発表。2002年、とかち国際現代アート展デメーテルに参加したことがきっかけで媒介者(祭の妖精)をコンセプトにした祭太郎というキャラクターで表現を始める。2010年より 鍼灸師の免許を取得。2018年10月札幌市内に「はり・灸・ アトリエ 祭林堂(まつりんどう)」を新たにオープン。現在、治療家、美術作家、パフォーマンスなどの活動を行っている。

 

マユンキキ

1982年チカプニコタン、ヤウンモシㇼ/近文コタン、北海道生まれ。ヤウンモシㇼ/北海道拠点。

アイヌの伝統歌を歌う「マレウレウ」「アペトゥンペ」のメンバー。2021年よりソロ活動開始。2018年より、自身のルーツと美意識に纏わる興味・関心からアイヌ女性の伝統的な文身「シヌイェ」の研究を開始。現代におけるアイヌの存在を、あくまで個人としての観点から探求し、表現している。主な発表歴に「翻訳できない わたしの言葉」(東京都現代美術館、2024)、第22回シドニー・ビエンナーレ「NIRIN」(豪州、2020)など。