【9/9】手に取る宇宙 喫茶去（きっさこ） ワークショップ
・「手に取る宇宙」のプロジェクトについて
私たちが暮らす地球を包み、何百光年、何千光年の彼方にまでひろがる宇宙。
地上の私たちはそんな宇宙に触れたり、感じたりすることができるでしょうか？
2014年、国際宇宙ステーションの軌道上で活動する宇宙飛行士たちが、そこにある宇宙をガラスシリンダーに込め、持ち帰ってくれたことによってその経験が可能になりました。
この手中に納まるガラスシリンダーは、莫大な時間と空間そのものである宇宙と私たち人類を関連付ける、地上に存在する「宇宙の点」として意識されます。その時、私たちは宇宙から丸い地球の上に立つ自身を見下ろす視点に立ちながら、「私たちは、本当は、この宇宙のいつ、何処に、どのように生きているのだろう？」と自らに問うこととなります。
「手に取る宇宙」とは、このように、自分自身と自身がいる場所についてあらためて注意深く観察する機会をもたらし、更新するプロジェクトです。
手に取る宇宙の活動を始めて10年を超えました。その間、いろんなところを旅して参りました。
宇宙を手にした方々からいただいたメッセージもたくさん集まりましたが、この旅を続けていることで、その場所と繋がるさまざまなものも集まって参ります。
今回天神山アートスタジオにて、「手に取る宇宙〜喫茶去」として
この10年の来し方を振り返る会を設けます。
みなさまにはこれまでの活動を辿ることもできる品々を前に、
一服さしあげたく存じます。 松井紫朗