Exhibition_高田K子_北海道図絵 札幌天神山三十六景

Event 2024年12月27日

北海道の十勝を拠点とするアーティスト、写真作家 高田K子による「 北海道図絵 札幌天神山三十六景
」が、札幌市にある国内外の芸術家が滞在する施設「さっぽろ天神山アートスタジオ」にて開催される。札幌市内の「天神山アートスタジオ(※天神山緑地)」を会場に、2025年の1月4日(土)から2025年の1/8日(水)まで開かれることとなった。

■タイトル:北海道図絵 札幌天神山三十六景

■アーティスト:高田K子 Keiko Takada

■ 会期:2025年1月4日(土)14:00 – 8日(水)21:00

■ 会場:天神山アートスタジオ 1F 展示スペース

■ 入場・参加無料

■ 展覧会「北海道図絵 札幌天神山三十六景」について

 高田K子は、身近な自然や日常の光景、書物や言葉の断片をカメラに収めた作品の制作に取り組んでいる美術作家。展示する場所の特性をくんだ、その場でしか成立しないインスタレーションを目指す為、その土地やその場所で制作されることが多く、会場の環境や特性に合わせて映像や音を用いるなど表現は多岐にわたる。
 (過去展示風景:参考画像)

 会場では、札幌の天神山緑地とその周辺を撮影した一連の写真を一つの作品として展示する。このプロジェクトは、2009年から取り組む「北海道図絵」シリーズの一つで、天神山アートスタジオでは、北斎の「富岳三十六景」をヒントに、同会場の付近を中心に撮影したものが展示される。作者は「イベント」や「芸術鑑賞の場を作ること」を、市民の皆さま1人1人の「芸術」と「社会活動」をつなぐ場と考えている。この『三十六景』シリーズは積極的に個展開催し、他の都府県や市町村・国内をはじめ、世界中で挑戦できればと展望していたのだが、2019年の秋に公開後「新型コロナウイルスの世界的流行による人流抑制」が続き、以後のプロジェクト活動を自粛していた。コロナ禍での人流抑制が終了した今、回復しつつある社会活動の中で、作者は展示活動の再開も他地域での展開も再始動したいと考え今回ここ天神山での滞在制作を選んだ。展示は、天神山アートスタジオでの短期間での開催となるがぜひ足を運んでほしい。

■ アーティストについて

高田K子/Keiko Takada(美術)活動拠点 日本

・プロフィール
高田K子(たかだけいこ)、写真作家、北海道出身。十勝の現代美術シーンで活躍していた美術家でアートプロデューサーの佐野まさの氏が監修する現代美術展「田園都市のコンテンポラリーアート」という事業(とかちのアートを考える会)を、佐野氏が亡くなる直前に「次に帯広で開催される国際現代美術展の開催までこの展覧会事業の実施や地域をアート活動で支援してほしい」と遺言される。これを機に地元で本屋雑貨ギャラリー併設のカフェを営む造形作家・高坂光尚らと共に展覧会事業や地域のアート活動で地域を支援した。アサヒビール芸術文化振興財団が全国展開した助成事業「アサヒ・アート・フェスティバル」で空きビル等を活用した「アートプロジェクト」等を展開。拠点を現在も帯広にし「地域に根ざした芸術家」の創出に尽力。

2017年、主要な美術館学芸員や美術記者、美術評論家等に推薦され上野の森美術館(東京)で開催の美術展(VOCA展
2017)に選抜。北海道では札幌市資料館、安田侃彫刻美術館アルテピアッツァ美唄、Museumや歴史的建造物等でインスタレーションを展開。近年は帯広商工会議所の中心部のにぎわい創出事業「帯広まちなか『商』学校※まちなかshow ラウンジ」に参加。個展開催でコロナ禍での社会活動と丁寧に向き合い芸術活動で地元を支援した。現在も飽くなき探求心で芸術家(Artist)として様々な活動に励む。

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2002年 十勝国際現代美術展 出品
(主催 帯広市・帯広商工会議所・十勝毎日新聞社)
「デメーテル」とは、北海道で初開催した国際現代美術展の名称

2007年 アサヒビール芸術文化振興財団助成事業
「アサヒ・アート・フェスティバル」実施
(帯広市内)

2008年 アサヒ・アート・フェスティバル実行委員
(-2016年まで)

2008年 田園都市のコンテンポラリーアート 「雪と風の器」 出品
(北海道立文学館)

2008年 若手アーティスト200人展 出品
(札幌 500m 美術館)

2012年 美術で見る帯広130年の歴史展 出品
(主催 北海道帯広市)

2013年 個展 高田K 子展「Edge of Another World 新しい世界、あるいはその果てへ….」
(主催 北海道立釧路芸術館)

2014年 文化庁メディア芸術祭 釧路展
(主催 文化庁、北海道立釧路芸術館)

2017年 VOCA 展2017 現代芸術の展望-新しい平面の作家たち」出品
(主催 東京 上野の森美術館)

2018年 Nonlocality
(安田侃彫刻美術館アルテピアッツァ美唄)

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2002年 「とかち 国際現代アート展 デメーテル」で国際現代美術展に抜擢。初制作初展示は帯広市内中心街で『CITY PROJECT』にP3 art and environmentの 芹沢高志 氏、地元の美術家 佐野まさの 氏に選抜。

作家デビュー後もアーティスト活動と共にミュージアムでのエデュケーションや企画サポート、看視員、チケットコントロール等の仕事に従事。作家招聘事業(アーティスト・イン・レジデンス)NILS UDO展 で市民交流会を企画。広報計画立案や大型美術展を地方都市で開催する際の美術館現場の運営に精通。二刀流 を継続。

美術館での経験から「ミュージアム・コンシェルジュ」を提唱。キュレーターらと共に様々なサービスを実践した。美術館・博物館は催事場利用を超えた存在となることが重要であり、市民全員に利用され「地域の宝」として大切に守られ、積極的な利活用がされることを願っている。

2019年末からのコロナ禍であらためて「芸術」と「社会活動」を考えさせられた経験から2020年に「ヘリテージ・マネージャー」を学ぶ。北海道ヘリテージ・コーディネーターとして日々の学びも継続中。

・作品収蔵
北海道立釧路芸術館

・受賞
帯広市民劇場新人賞

・会員
北海道美術館協力会
茶道(表千家)
北海道ヘリテージ・コーディネーター