オープンスタジオ開催中! 諏訪部佐代子_同時期滞在日本AIRプログラム

ArtistEventNews 2023年3月1日

昨年2022年度に続き、東京藝術大学大学院美術研究科グローバルアートプラクティス(GAP)からGAP賞を受賞したアーティストを、今年度文化庁の支援で運営している同時期滞在日本AIRアーティストとして招聘しました。30日間のプログラム期間中、展示スペースで制作とその進捗を公開しています。フットワークよく、それはもうゴリゴリと制作に励む姿を眺めたり、ささいなことや業務連絡、作品のことランダムに話しかけて、返ってくる言葉や態度ごとプロジェクトになっています。諏訪部が見た北海道、札幌の日々、天神山を訪ねてこの光景を体験してください、ぜひ!
予告→プログラム後半の3月11日(土)に、トークイベントを開催します。

オープンスタジオ『Uncertain Contours of Images in Tenjinyama』

日時:2/26()-3/15() 月曜休館

             8:45〜21:00

会場:さっぽろ天神山アートスタジオ1F 展示スペース

◇諏訪部佐代子 Sayoko Suwabe

アーティスト・ウエブサイト https://www.sayokosuwabes.com/

コンセプト
 当プロジェクトのコンセプトは、イメージ及び物質の持続可能性の問いを探ることです。私の作品は、イメージの持続可能性と、すべてのものは滅び、朽ちていくという前提のもとに制作されています。札幌北部に位置し、自然と都市双方にとても親和性がある場所だと言える札幌天神山アートスタジオで、自然の中で実験していくように作品を作ります。この空間は、自然と共存するための理想的な場所であると考えました。今回のプロジェクトでは、腐敗と変容をテーマにしたインタラクティブな作品をいくつか制作します。いくつかのものが風雪によってダメージを受け、劣化していく過程を観察していきたいと思います。
 私は、オーストラリアの先住民の哲学や作品に影響を受けたことを認めています。10年前にオーストラリアの先住民の文化についての文章を読んで以来、私は先住民の哲学に魅了され、リサーチを続けてきました。私の作品は、思想やアイデアという側面から、実に間接的に彼らから影響を受けています。この滞在では、アイヌの人々の哲学について学ぶ機会もあるとありがたいと考えています。このレジデンス・プロジェクトは今年8月9月に行われるオーストラリアNSW州でのレジデンスプログラムへと発展します。

天神山でやりたいこと
レジデンス期間=パフォーマンス期間とし、作品(水溶性のプラスチック彫刻)が変質していく過程を定点カメラで撮影する
札幌軟石を使った彫刻作品を作る
アイヌの人々のリサーチ

プログラム・ゲスト:Slow Art Collective/メルボルン、オーストラリア

アーティスト紹介、トークイベントの情報は近日公開!